Hard Rock & Progressive Rock

1973年にQUEENがデビューした当時は、まさにハードロック・プログレッシヴロックの全盛期。彼らの音楽も多分にもれず、この時期のダイナミックでドラマティックな音楽に影響を受けています。また彼らがシーンに与えた影響も計り知れません。(年代順)

フォーカス  /  ムーヴィング・ウェイヴス (1971)

uh 70年代オランダが生んだプログレッシヴ・ロック集団。本作収録の「悪魔の呪文」にみられるヨーデルとロックの融合は、クイーンの行った、オペラとロックの融合に匹敵する革新性を伴う。ヨーデルおじさんタイス・ヴァン・レアのふざけてるのか本気なのか謎の異端ぶりは、フレディのそれと酷似。


 


Uriah Heep  /  悪魔と魔法使い (1972)

uh ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバスらと肩を並べた70年代ブリティッシュ・ハード・ロックの雄。その叙情性に富んだ美しいコーラス・ワークは初期のクイーンがお手本にしたのではないか?との噂もある。本作は彼らの最高傑作。中世暗黒的テーマをハード・ロックにのせて歌う“様式美”は初期クイーンが好きな方にオススメ。

 


 

Captain Beyond   /  Captain Beyond (1972)

uh 第一期ディープ・パープルのヴォーカリスト、ロッド・エヴァンスが70年代初頭に組んだスーパー・バンド。今作はスペイシーな広がりを感じさせるハードロック・サウンド。『クイーンU』とも肩を並べるハード・ロック組曲の超名盤。



 

 

Gentle Giant  /   Octopus   (1972)

uh 英国が生んだ、驚異的なテクニックを誇る、プログレッシヴ・ロックバンド。本作『オクトパス』の4曲目「ノッツ」は初めて聴いた時、眩暈がするほどの巧みなコーラス・ワークに驚愕した。まるで、魔法をかけられているかのような気分だ。「ボヘミアン・ラプソディ」のような過剰さはないが、しっかりとしたテクニックと音楽理論に裏打ちされた構築美はクイーンに通じる所。




 

QUEEN  /   QUEENU   (1974)

uh いわずもがな、クイーンファンなら誰もが心奪われる一枚。初期クイーンの一代名盤。ハードロック組曲のブラックサイドとホワイトサイドの対比。クラシカルでオペラティックなロックが流行っていたご時世に、とどめを刺した一枚。しかし、クイーンのハード・プログレ路線はここでおしまいで、この後のクイーンはよりバラエティに富んだ音世界の旅に出ることに。




 

ミスター・ビッグ  /  スウィート・サイレンス (1975)

uh あのミスター・ビッグではなく、70年代ブリティッシュ・ロックの隠れた英雄のミスター・ビッグのデビュー作。すかんちの「恋は最後のフェアリー・テイル」を聴いた事がある人なら、思わずにんまりしてしまいます。サウンドはドラマティックでハードで、しかもポップ。少し化粧をしていたら、モダンポップ、グラムロックの文脈に入ってもおかしくはないはず。セカンドの方がいいとの噂です。





ボストン  /  幻想飛行 (1976)

uh 彼らをなくして、アメリカン・プログレ・ハードが語れるだろうか? イギリスのプログレ勢が肥大化しすぎて身動きがとれなくなった70年代中期、アメリカでは、プログレッシヴなテクニックをあくまでキャッチーなサウンドで、ラジオ・ヒットさせるといった現象が起こった。その先鞭を叩きつけたのが、トム・ショルツ率いるボストン。マサチューセッツ工科大学を卒業(インテリ)、エンジニアリングもでき(ジョン・ディーコン)、ギターの多重録音(ブライアン)、ドラマティックな曲展開を好む(フレディ)など、まさにひとりクイーンなトム・ショルツの『幻想飛行』。すべての若きロック野郎ども、聴くんだ!!




Rainbow   /  虹を翔(かけ)る覇者 (1976)

uh 御大リッチー・ブラック・モア率いるレインボー。次作収録の「キル・ザ・キング」も初期クイーンに肉薄する、ハード・ロックの名曲だが、本作の「スターゲイザー」「ア・ライト・イン・ザ・ブラック」の2曲は、幻想的で攻撃的な初期クイーンのハードロック路線と共通する。クラシックやオペラ、中世貴族の気高い感覚などが下敷きにされたこの2曲は、リッチー渾身の名曲と言っていいのではないか?





Angel   /   Earth As It Is in Heaven  (1977)

uh 70年代米国ロックにおいて悪魔=キッス、天使=エンジェル、といった図式があったのをご存知でしょうか?その名の通りハードで、キャッチーなサウンドに華麗なコーラスをのせて歌う様は、米国のクイーン・クローンと考えてもよいのでは?衣装までもヒラヒラです(笑)



 

 

Electric Light Orchestra   /   Out of the blue   (1977)

uh ポップ・マエストロといえば、ジェフ・リン。そんな彼のスペース・ロック・ファンタジーの集大成『アウト・オブ・ザ・ブルー』は流麗でゴージャスなオーケストラに、ポップで華麗なハーモニーをちりばめたサウンド。彼らは70年代のアメリカで売れに売れまくった。クイーンと比べるとやはりアメリカナイズされてはいるが、そのサウンド・プロダクションには共通の美意識が見て取れる。ビートルズ的メロ+クイーンハーモニー+スターウォーズといったところか?

 


 

ユートピア  /   Oops! Wrong Planet  (1977)

uh 全知全能のポップ・マエストロ、トッド・ラングレンが創造したドリーム・シップ、ユートピア。プログレッシヴ・ハード風の分厚いサウンド・プロダクションとあくまで爽やかなコーラスやキャッチーなメロディは、トッドが敢えてクイーン・サウンドを模倣したかのよう。本作は、トッドの実験思考がやや収まり、ポップ路線が戻ってきたバランスのよい一枚。






ミートローフ  / 地獄のロック・ライダー  (1977)

uh 77年に奇才ジム・スタインマンが書き上げた、衝突事故とカーセックスのロック・オペラを巨漢ヴォーカル、ミートローフが朗々と歌い上げた本作。プロデュースはトッド・ラングレン。アメリカにおけるロック・オペラの頂点とも言われている本作は、その暑苦しさでクイーンに肉薄。ドラマティックで、きちんとポップな本作は現在までに世界で3000万枚強のセールスを誇っている。






クラトゥ   /   ホープ  (1977)

uh 当時ビートルズの覆面バンドとして噂されたほどの見事なサウンドでカナダから登場した彼ら。セカンドの本作においてもその路線は変わらずであるが、「ロング・リヴ・ポリツザ二ア」などにおける大仰な展開の楽曲がクイーン的でもある。ポップ・フリークにはおなじみの一枚。








New Trolls  /   Aldebaran   (1978)

uh イタリアン・プログレッシヴの雄が、『コンチェルトグロッソP2』のラストの曲において、本家クイーンを凌駕するオペラパートを繰り広げました。その路線はその後のポップ作『アルデバラン』『ニュートロルス』あたりまで引きずられています。本作『アルデバラン』は過去のプログレ然としたサウンドを捨て去り、クイーン風コーラス・アレンジでディスコサウンドを聴かせまくる名盤。プログレファンにはポップすぎて嫌われ傾向あり。

 


 

Journey  / Evolution  (1978)

uh アメリカン・プログレ・ハードのナンバー・ワン・バンド。前作『インフィニティ』にてスティーヴ・ペリーをヴォーカルに迎え、黄金期の幕開けをきった彼らが本作『エヴォリューション』ではドラマーにスティーヴ・スミスを迎え、さらにパワー・アップ。プロデューサーはご存知ロイ・トーマス・ベイカー。彼の作るタイトでありながら分厚いハーモニーは、クイーンを筆頭とする産業ロックの頂点達と見事にリンクする。






ニュー・イングランド   /   失われし魂  (1979)

uh 後年再評価が進んだ、アメリカン・プログレ・バンド。重厚なメロトロン・サウンドに重いギターが絡みつき、洗練されたコーラス・ハーモニーが、クイーンを嫌でも彷彿とさせる。名曲「ドント・エバ・ワナ・ルーズ・ヤ」収録の本作はキッスのポール・スタンレーがプロデュースしたキャッチーなメロ満載の1枚。トータリティでは『果てしなき冒険』に軍配があがる。








スティクス  /   パラダイス・シアター   (1981)

uh 「ドモアリガト、ミスターロボット〜」で知られる、アメリカン・プログレ・ハードのスーパー・バンド。その華麗で繊細なコーラスと、テクニカルなサウンド、そして最高にキャッチーで声高らかに歌い上げる様はクイーンのもつ演劇性と相通じるものがあります。、初めて聴いたとき相当やられました……。






SPYS  /  SPYS  (1982)

uh アメリカン・プログレにクイーンの影響は切っても切れないが、本作が発表された年が82年という事もあり、アメリカン・プログレのいいとこドリのようなサウンド。ジャーニー、ボストン、スティクスなどが好きな人は聴いて損はありません。というか本作かなりいいです。捨て曲がありません。






ガンズ&ローゼズ   /   アペタイト・フォー・ディストラクション  (1987)

uh フレディ・トリビュート・ライヴでも大活躍のアクセル率いるガンズの『アペタイト・フォー・ディストラクション』は単なるアメリカン・へヴィ・ロックかと思いきや「パラダイス・シティ」のリズムは「ウィ・ウィル・ロック・ユー」だったりする。







デフ・レパード  /  ヒステリア  (1987)

uh 同じくフレディ・トリビュート・ライヴに出ていた彼ら。本作はクイーン・フォロワーの中でも安心して聴ける充実作。彼らのクイーン献身度も並外れたもの。ドラマーの悲劇を乗り越え、クイーンサウンドを継承する、誇り高き英国ハード・ロック・グループ。








FREIHEIT  /  Greatest Hits  (1980’s)

uh 80年代、ミュンヘン出身の5人組美形ハードロック・バンドの『Greatest Hits』。時代を感じさせる打ち込み系のハードロックに、繊細で分厚いコーラス・ワークが確実にクイーンの遺伝子を感じさせる。オランダ、スウェーデン、フランス、ドイツと、ヨーロッパに蒔いたクイーンの種はしっかりと花を咲かせ続けているようだ。






アングラ   /  エンジェルズ・クライ (1993)

uh 93年に発表された、ブラジル・シンフォニック・メタルの決定盤。天才の名をほしいままにしているアンドレ・マトスのファルセット・ボイスはフレディのそれに肉薄する。女性のような高音でケイト・ブッシュの「嵐ヶ丘」をカヴァーするなど、イレギュラーなへヴィ・メタルとして人気が高い。アレンジの面ではクイーンの消化はしてはいないが、クラシックとの融合を試みたへヴィ・メタルの理想系がここに結実している。





ラフ・シルク  /  ウォールズ・オブ・ネヴァー (1994)

uh 94年のジャーマン・メタルの一枚。本作はキーボードをフューチャーしたハード・ロックよりのメタルだが、3曲目の「サムバディズ・アウト・ゼア」において、ややクイーンがかったアレンジが聴ける。ピアノのイントロが導く過剰なハーモニーの楽曲は以外とキャッチー。その他の曲ではそれほどクイーンの消化はされてはいない。






Mozart   /   Paris is dying   (1996)

uh 90年代のアメリカに突如現れて、消えたバンド。初期クイーンサウンドを打ち立てたロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースをし、ボーカリストがオペラを学んだときたら、創造するサウンドはクイーンでしょう。本作は3作目の『パリス・イズ・ダイイング』。後期のクイーン、例えば「ハンマー・トゥ・フォール」を想起させる大味なサウンドですが、以外と心地よいです。おすすめ。






ラプソディ   /   レジェンダリィ・ティルズ  (1997)

uh へヴィメタとクラシックの融合が最高の形で現れた、ジャーマンメタルの作品。クラシックの旋律がこれでもかと鳴り響き、パワーメタルが疾走する。分厚いクワイアがクイーン的ともいえなくもない。彼らの場合アルバムがすべて、ドラゴンと魔法と剣の世界で、ドラクエもしくはロード・オブ・ザ・リングなのだ。そんな絵空事の世界感が初期クイーンの世界に似ている。「マーチ・オブ・ブラック・クイーン」「オウガ・バトル」の世界感が好きな人は聴いて見てください。





ヴァレンタイン  /  ビリーヴィング・イズ・シーイング  (2000)

uh 90年代オランダが生んだ奇跡のクイーン・フォロワー。ヴァレンシアにくらべ、アメリカン・プログレ的なハードサウンドを奏でる彼は、相当なクイーン・オタク。日本盤ファーストのボートラに入っていた「オーヴァーチュア」には度肝を抜かれたが、本作はヴァレンタイン・サウンドの総決算とも言うべき内容。90年代のクイーン・ファンで彼を知らないとモグリと言われそう?






ヴァレンシア  /  ブルーアルバム  (2002)

uh 90年代オランダが生んだ奇跡のクイーン・フォロワー。その甘いルックスとケイト・ブッシュ的歌声から、デビュー当時はアイドル視されていた。一人ミュージカル状態の彼のサウンドはクイーン同様聴くものをやや引かしてしまう恐れもある(笑)。これでもかとばかりに、世の中の流行から逆走する姿は全く頼もしいかぎり!!







V    /   valentine vs valensia  (2002)

uh オランダが生んだクイーン貴公子のヴァレンシアとヴァレンタインがタッグを組んだ夢のユニットの2作目。1作目はビートルズ・サウンドが顕著だったが、本作はモロ・クイーン。ヴァレンシアがイニシアチヴをとった後半は、『クイーンU』のブラックサイドの再構築。







BARROQUEJON  /  CONCERNING THE QUEST,THE BEARER AND THE RING (2004)  new

uhついに入手ができました。まずは、ユニオンに合掌。全体的にはリング物語の架空のサウンドトラックといった趣で、まさに一遍のファンタジー映画を見ているような気分。世界観などは、ラプソディやブラガといった、ファンタジックメタルの文脈であるが、南米チリともあり、重たさは全くない。パワーメタルといったよりも、フルートなどの古典音楽が顕著で、軽やかな祝祭サウンドが魅力的な一枚と言える。クワイアもしっかりとしていて、これをすべて一人でこなすアーティストのポテンシャルは、ヴァレンシアと同等かそれ以上かもしれない。さらにオリジナルに磨きをかけてくれる事に期待。





 

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